勉強で成績を上げるために必要な「たった1つの考え方」

勉強するときに、ただ勉強するだけではなくて、成績を今よりも上げるということが求められる場合、今できていなくて点数が取れていない部分で点数を取ることが必要になります。

そして、点数が取れていないところで点数を取るためには、当然ながら「できないところをできるようにする」ことが必要となるわけです。

自分で言っておきながらですが、とても当たり前のことを言っています。
ですが、この考え方ができていない人がたくさんいます。
また、わかっていてもできない人もいると思います。

皆さんは勉強するとき、苦手なものと得意なもの、どちらがとっかかりやすいですか？
ほとんどの人は「得意なもの」だと思います。そして、「苦手なもの」を避けがちになります。

これはごく自然なことです。私もそうです。

そして、ついつい「得意なもの」、つまり取り組みやすいものに勉強が偏ってしまいます。

ですが、得意なものはすでに点数が高い状態です。
例えば、100点中90点取れている状態がそうでしょう。

そして、その状態から成績を上げるとすると、Maxで10点分しかありません。
どれだけ頑張っても10点以上は上がりません。上限があるのでそもそも上げられません。

これが、できているところを頑張っても、伸びに繋がりにくい理由です。


逆に、苦手なものは現状点数が取れていない低い状態です。
例えば、100点中50点取れている状態がそうでしょう。

そして、その状態から成績を上げるとすると、Maxで50点分上げられることができます。
頑張れば最大で50点あげることができます。
得意部分を頑張るよりも大幅アップが見込めます。満点を取ることができなくても、上限までまだまだあるので20点アップくらいなら実現可能な範囲です。

できないところ（苦手なところ）を重点的に勉強することで、効率がいい勉強に繋がります。

9のレベルのものを10（Max）に上げるためには、1しか上げないのに予想以上に時間がかかります。
ですが、例えばレベル3からレベル6に上げるには、レベル9→10のときよりもあまり時間がかかりません。

苦手状態を中くらいのレベルに持っていく方が、時間をかけずに成績を上げやすい、つまり効率がいいことに繋がります。

だからと言って、得意なところは全く勉強しなくてもいいのでしょうか？

勉強では、たしかに苦手分野をできるようにした方が成績が上がりやすいです。
ですが、成績を上げるためには、特に受験で試験に合格するためには、得意分野を1つでも持っていることが重要です。

得意分野を持っていることで、「そこで確実に点数を稼げる」という安心、余裕を持てるようになります。
これは、テスト、入試本番で冷静に問題に向き合えることができることに繋がります。

逆に得意分野が無いと、「全部で落としてはいけない、でもそこまで自信がない・・・」という考えになり、余裕がなくなって、ミスをしたり、頭がうまく働かなくなることに繋がります。

だからこそ、苦手対策も重要ですが、得意を1つ持っていることも重要ですので、参考までに覚えておいてください。