皆さんは、勉強するときに“一問一答”を使ったことはありませんか?
書店にもたくさんの種類の一問一答の本が並べられていますし、地下鉄に乗ると、よく高校生の人が一問一答を使って勉強している様子を見かけます。
学校によっては、補助教材として生徒に買ってもらっている学校もあるようです。
さて、学生、特に受験生によく親しまれている一問一答ですが、これから勉強を頑張っていこうとしている人は、買うべきか悩んではいないでしょうか?
自分の周りに「買った方がいい!」という人もいれば「買わない方がいい!」という人もいたりして決められない方もいるかもしれません。
確かに参考書、問題集は人によって合う、合わないがあると思いますが、それでも買った方がいいか知りたいと思います。
今回は、「一問一答は使った方がいいのか?」というテーマで、筆者が考える答えと、一問一答を使うメリット・デメリット、そして筆者の体験談までわかりやすく解説します。
一問一答は使った方がいいのか?
さっそくですが、一問一答を使った方がいいのか?という疑問に対して、まず筆者が考える答えを述べたいと思います。
前提としては、一問一答がよく使われている「社会を中心とした暗記科目」で使うとします。
その答えは・・・
前提としては、一問一答がよく使われている「社会を中心とした暗記科目」で使うとします。
その答えは・・・
答え→使って勉強して損はないけども、あまりおススメしない
これが筆者が考える、一問一答を使うべきかに対する答えです。
上で説明した通り、人や使い方によって合う合わないがあるため、完全にYes or Noで答えられていないのが申し訳ないです。
どちらかと言えばNoに寄った答えです。
ただし、おススメしないだけで、人によって、そして使い方によっては効果があるので、学生時代の筆者個人の経験、感覚をもとに、このような答えを考えました。
理由としては、これからご説明するメリット・デメリットのうち、
✅デメリットがメリットを上回ったと考えた
✅メリットは、一問一答を使わなくても他で補うことができた
ことが挙げられます。
それでは、次からそのメリット、デメリットをご紹介します。
上で説明した通り、人や使い方によって合う合わないがあるため、完全にYes or Noで答えられていないのが申し訳ないです。
どちらかと言えばNoに寄った答えです。
ただし、おススメしないだけで、人によって、そして使い方によっては効果があるので、学生時代の筆者個人の経験、感覚をもとに、このような答えを考えました。
理由としては、これからご説明するメリット・デメリットのうち、
✅デメリットがメリットを上回ったと考えた
✅メリットは、一問一答を使わなくても他で補うことができた
ことが挙げられます。
それでは、次からそのメリット、デメリットをご紹介します。
一問一答を使うメリット
まずは、一問一答を使うメリットを2つご紹介します。
①覚えた知識をちゃんと覚えられているか確認することができる
一問一答の参考書は、「内容を覚える」つまり「インプットするためのもの」というよりも、「覚えた内容が素早く思い出すことができるか」つまり「アウトプットの練習をするためのもの」です。
あなたはアウトプット用として一問一答参考書を使っているとします。
もしすぐに答えることができれば、その内容はきちんと頭の中に入っている、つまり、きちんと覚えられていることになります。
そして、もし答えが出てこなかったり、なかなか答えが出てこないと、それはその内容が頭の中に入っていない、またはしっかり入りきっていないことになります。
今ご説明した通り、どの内容が覚えられていて、どの内容が覚えられていないかを確認することができるのが一問一答のいいところです。
また、どの内容を覚えられているかを確認できるのと同時に、自分が覚えられていない部分、つまり抜け漏れの部分を探すことができます。
抜け漏れを探せば、そこを重点的に覚え直し、より実力アップにつなげることもできます。
あなたはアウトプット用として一問一答参考書を使っているとします。
もしすぐに答えることができれば、その内容はきちんと頭の中に入っている、つまり、きちんと覚えられていることになります。
そして、もし答えが出てこなかったり、なかなか答えが出てこないと、それはその内容が頭の中に入っていない、またはしっかり入りきっていないことになります。
今ご説明した通り、どの内容が覚えられていて、どの内容が覚えられていないかを確認することができるのが一問一答のいいところです。
また、どの内容を覚えられているかを確認できるのと同時に、自分が覚えられていない部分、つまり抜け漏れの部分を探すことができます。
抜け漏れを探せば、そこを重点的に覚え直し、より実力アップにつなげることもできます。
②手軽に取り組むことができる
一問一答は、一つの簡単な問題について一つの答えを出すという、他の問題集と比べると簡単な問題形式になっているので、取り組む前の嫌だなあという思いも少なくすることができます。
また、一問一答の参考書は小さい冊子のものが多いので、いつでも持ち運びすることができ、通学中や少し時間が空いた時に取り組むことができます。
勉強嫌いの人が手っ取り早く勉強しやすい教材とも言えます。
また、一問一答の参考書は小さい冊子のものが多いので、いつでも持ち運びすることができ、通学中や少し時間が空いた時に取り組むことができます。
勉強嫌いの人が手っ取り早く勉強しやすい教材とも言えます。
一問一答を使うデメリット
次に、一問一答を使うデメリットを2つご紹介します。
①内容の流れやつながりを覚えにくい(特に社会の歴史)
これは社会のなかでも、日本史や世界史などの「歴史科目」に当てはまります。
歴史科目では、ただ出来事や人名を覚えるだけで「それで問題なし!」ではなく、各出来事の前後の流れなどもきちんと頭の中に入れなければいけません。
登場人物や事件名だけ覚えるのが一問一答のイメージで、ストーリーの部分が抜け落ちてしまっているということです。
一問一答の参考書は、時代やテーマごとに分かれているとは思いますが、それだけで前後の流れを覚えるのにはどこかで無理が出てきます。
年号をひたすら覚えて順番は無理やり覚えられるかもしれないですが、背景などは、一問一答の問題文に書かれていなければ覚えられません。
歴史科目では、ただ出来事や人名を覚えるだけで「それで問題なし!」ではなく、各出来事の前後の流れなどもきちんと頭の中に入れなければいけません。
登場人物や事件名だけ覚えるのが一問一答のイメージで、ストーリーの部分が抜け落ちてしまっているということです。
一問一答の参考書は、時代やテーマごとに分かれているとは思いますが、それだけで前後の流れを覚えるのにはどこかで無理が出てきます。
年号をひたすら覚えて順番は無理やり覚えられるかもしれないですが、背景などは、一問一答の問題文に書かれていなければ覚えられません。
②出題の仕方が変わると答えられない場合がある
歴史科目では、この出来事は何時代のもので、どの出来事の前なのか、どの出来事の後なのか、誰が関わっているのか、それはどういう背景で起こったのか、などを知っていないと、一問一答形式以外の形式、特に「論述形式」で出題されると、対応できない可能性があります。
難易度が高い高校、大学になればなるほど、一問一答形式で出題されることは少なくなります。
流れやつながりがどうだったかを問われることが多いので、一問一答に頼りすぎるのはとても危険です。
デメリットの1つ目にもありましたが、一問一答の参考書では、内容の流れ、繋がりを覚えにくいので、弱点になると考えられます。
難易度が高い高校、大学になればなるほど、一問一答形式で出題されることは少なくなります。
流れやつながりがどうだったかを問われることが多いので、一問一答に頼りすぎるのはとても危険です。
デメリットの1つ目にもありましたが、一問一答の参考書では、内容の流れ、繋がりを覚えにくいので、弱点になると考えられます。
一問一答を使った体験談
それでは、筆者が学生時代に一問一答の教材で勉強した体験談をご紹介していきます。
使おうとしたきっかけ→得意を伸ばしたい
高校2年生の時ですが、得意である日本史のテストや模試の点数を上げて、自分の中で得点を稼げる科目にしたいと考えたことがきっかけです。
その当時は、とにかくたくさんの日本史の情報を全部覚えきろうとしていたので、手軽に始められて、かつたくさんの情報に触れられると思い一問一答の教材を購入しました。
その当時は、とにかくたくさんの日本史の情報を全部覚えきろうとしていたので、手軽に始められて、かつたくさんの情報に触れられると思い一問一答の教材を購入しました。
一問一答を使った結果→失敗
結果から言いますと、私は失敗しました。
失敗の一番の原因は、アウトプット用の教材である一問一答を、インプット用で使ってしまったことです。
元の知識が入っていない(=インプットされていない)のに、アウトプットできるわけもありません。
しばらく一問一答だけで勉強してましたが、成長した実感もわきませんでした。
むしろわからないところだらけで、少し好きだった日本史の勉強が嫌になりました。
もしかしたら、アウトプット用として使い方をきちんとしていれば、もう少し効果があったかもしれません。
失敗の一番の原因は、アウトプット用の教材である一問一答を、インプット用で使ってしまったことです。
元の知識が入っていない(=インプットされていない)のに、アウトプットできるわけもありません。
しばらく一問一答だけで勉強してましたが、成長した実感もわきませんでした。
むしろわからないところだらけで、少し好きだった日本史の勉強が嫌になりました。
もしかしたら、アウトプット用として使い方をきちんとしていれば、もう少し効果があったかもしれません。
一問一答を試した後にやったこと→学校のプリントを徹底的に!
一問一答の教材で失敗したあと、きちんとインプット、基礎から始めようと考え、まずインプットを学校のプリントで行い、そのあとのアウトプットも学校のプリントで行うようにしました。
アウトプットでは、プリントの空欄をオレンジペンで書き、そのほか覚えたい項目は緑ペンで消し込んだことで、赤下敷きで隠して思い出せるかを繰り返し練習しました。
(1回の定期テスト勉強で、範囲分のプリント20枚弱を20周以上回しました。)
その結果、一問一答を使うことなく、内容も頭の中に入れることができました。
ようするに、学校のプリントできちんとインプットし、アウトプットもわざわざ一問一答を使うことなくできた、ということです。
ただし、前提条件として、私が使用していた学校プリントはとても細かいところまできちんと書かれている素晴らしいプリントだったので、それだけで大学受験勉強を問題なく乗り切ることができました。
学校のプリントの内容によっては、一問一答の参考書で不足した部分を補う必要がありますので、注意してください。
アウトプットでは、プリントの空欄をオレンジペンで書き、そのほか覚えたい項目は緑ペンで消し込んだことで、赤下敷きで隠して思い出せるかを繰り返し練習しました。
(1回の定期テスト勉強で、範囲分のプリント20枚弱を20周以上回しました。)
その結果、一問一答を使うことなく、内容も頭の中に入れることができました。
ようするに、学校のプリントできちんとインプットし、アウトプットもわざわざ一問一答を使うことなくできた、ということです。
ただし、前提条件として、私が使用していた学校プリントはとても細かいところまできちんと書かれている素晴らしいプリントだったので、それだけで大学受験勉強を問題なく乗り切ることができました。
学校のプリントの内容によっては、一問一答の参考書で不足した部分を補う必要がありますので、注意してください。
まとめ→手軽に勉強したい方に一問一答はおススメ
まとめとしては、上でご説明した通り、筆者個人的には一問一答の参考書はおススメしません。
一問一答の役割を他の教材で補えたからです。
ですが、上でご紹介したメリットがデメリットを上回ったと考える方は、一問一答を使って勉強を進めることをおススメします。
もし一問一答が自分に合えばそれで問題ありませんし、もし合わなければ、筆者と同じようにすぐに他のやり方に切り替えれば大丈夫です。
ですが、一問一答は手軽に取り組むことができる素晴らしい教材なので、手始めに勉強してみたい方は一度使ってみてください。
一問一答の役割を他の教材で補えたからです。
ですが、上でご紹介したメリットがデメリットを上回ったと考える方は、一問一答を使って勉強を進めることをおススメします。
もし一問一答が自分に合えばそれで問題ありませんし、もし合わなければ、筆者と同じようにすぐに他のやり方に切り替えれば大丈夫です。
ですが、一問一答は手軽に取り組むことができる素晴らしい教材なので、手始めに勉強してみたい方は一度使ってみてください。
難関校合格を目指す人は、流れごと覚えよう
難易度が高い学校を目指している方は、一問一答に頼りすぎないようにしてください。
特に、旧帝大等、国公立大学を志望校としていて、日本史を受験科目にしようとしている人は、論述形式の問題を解かなければいけません。
そんなときに、流れで出来事などを覚えられていないと、ぐちゃぐちゃな回答しかできなくなってしまいます。
一問一答を使ってもいいですが、基本は、教科書、資料集、学校のプリントなどで基本の知識、流れ、背景などをしっかりインプットし、用語単品だけでなく、流れごときちんと頭に入れる練習をしていくようにしてください。
特に、旧帝大等、国公立大学を志望校としていて、日本史を受験科目にしようとしている人は、論述形式の問題を解かなければいけません。
そんなときに、流れで出来事などを覚えられていないと、ぐちゃぐちゃな回答しかできなくなってしまいます。
一問一答を使ってもいいですが、基本は、教科書、資料集、学校のプリントなどで基本の知識、流れ、背景などをしっかりインプットし、用語単品だけでなく、流れごときちんと頭に入れる練習をしていくようにしてください。
一問一答を使いたい人はアウトプット用で使おう
もし勉強で一問一答を使用するのであれば、アウトプット用として使用してください。
具体的には、自分は今どこを覚えられていて、どこ覚えられていないかを確認し、覚えられていない不足した部分がどこか知るためのものと考えて使用してください。
そして、上でもご紹介しましたが、一問一答では身に付けにくい流れやつながりなどは、教科書、資料集、学校のプリントや他の参考書などを活用して覚えてみましょう。
具体的には、自分は今どこを覚えられていて、どこ覚えられていないかを確認し、覚えられていない不足した部分がどこか知るためのものと考えて使用してください。
そして、上でもご紹介しましたが、一問一答では身に付けにくい流れやつながりなどは、教科書、資料集、学校のプリントや他の参考書などを活用して覚えてみましょう。