正しい勉強計画の立て方とは？【立てる順番とポイントをわかりやすく解説】

まずは、自分が目指す目標と、目標達成までの期限を決めます。

目標を決めないと、どれだけ勉強しないといけないかが決まりません。
つまり、目標によって、自分がどれだけ勉強しないといけないかが変わってきます。

偏差値60を目指すのに、今偏差値50の人と、偏差値55の人では、目標までの差が違います。
差の大きさによって勉強内容が変わってくるということです。

目標を決めたら、次に目標を達成する期限を決めます。

期限を決めないと、目標達成までに時間があるのか無いのかがわかりません。
じっくり取り組んでもいいのか、スピードアップして勉強しないといけないかが変わってきます。

【ポイント】
○明確でわかりやすい目標を決める（「頑張る！」などボンヤリしたものはNG)

①で目標を決めたら、次に考えるのは「どうやって達成するか？」です。

達成するためには、今できていないところができるようになる必要があります。
それが何なのかを考えることが2番目のステップです。

勉強といっても、目標によって勉強するべき内容は変わってきます。
例えば、高い目標を掲げている場合は、できるようにならないといけない内容は多くなります。
また、目標達成のために見当違いな勉強をしても目標には近づきません。

自分が目標を達成するために、何を勉強したら達成に近づくかを考えてみましょう。

②でどの内容ができるようにならないといけないか調べたら、次はその内容のうち、「今自分がどの内容をわかっていて、どの内容をわかっていないかを知る」必要があります。

目標を達成するためには、今できていない内容ができるようにならないといけません。
つまり、今すでにわかっている内容よりも、今まだできていない内容を勉強するほうが、目標に効果的に近づけます。

それなのに、今できているものを何回繰り返しても、意味が無いとまではいいませんが、効果は小さいです。
なぜなら、すでにわかっているので、それ以上レベルが上がる伸びしろが小さいからです。

なので、「今自分がどの内容をわかっていて、どの内容をわかっていないかを知る」ことで、わからないところに時間をかけることができるようになるので、自分の現状を把握するためにもやってみましょう。

③で自分が理解できていない内容がどこなのかを知ることができれば、次はその内容ができるようになるためにどのような勉強をすればいいか、勉強のやり方を決めます。

せっかく対策するべき内容がわかっても、勉強のやり方によっては全く目標達成につながらないこともあります。
要するに、とんちんかんな勉強をしてはいけないということです。
長文を読むスピードが遅いのを直すために、アルファベットの練習をしても意味が無いですよね。

その内容ができるようになるために、どういう勉強をしないといけないかを考えてみましょう。
問題を解いて実践力を身につけた方がいいのか、暗記中心で内容理解をした方がいいのか、などが具体例です。

もしわからなければ、学校や塾の先生に質問してみると正しい勉強のやり方を教えてもらえるでしょう。

勉強のやり方が決まったら、次は「どの問題集、参考書を使うか？」を決めていきます。

本屋さんに行ってみると、とても多くの参考書、問題集が並んでいますが、その中から適当に選んではいけません。
自分の勉強の目的に応じて選ばなければいけません。

○基礎を身につけたい
○定期テスト対策をしたい
○受験対策の勉強をしたい
○英語の中でも長文対策をしたい
○応用問題をたくさんこなしたい

さまざまな目的を皆さんは自分で決めて持っています。
その目的に合った参考書、問題集を買って使ってください。

【ポイント】
○本屋できちんと中身を見てから選ぶ
→本の内容を見て、自分がわかりやすいと感じたものを重視する
○自分の目的に合うものがわからなければ、先生などに聞いてみる

次に、目標達成の期限までに、どれだけ勉強できる時間があるかを調べてみましょう。

皆さんは学校の授業や部活で忙しい毎日を過ごしていると思います。
その忙しい中で目標をきまった期限までに達成しないといけないので、いかに勉強に使える時間が自分にあるかをチェックする必要があります。

自分が勉強に使える時間を知ることで、自分に余裕があるのか無いのかがわかります。
ゆとりをもって勉強していたら実はそんなに余裕はなくて最後焦ってしまう、こんなことを防ぐことができます。

細かすぎるところまで計算しなくても大丈夫です。
「学校と部活、通学時間、あとご飯や風呂の時間、睡眠時間がこれくらいだから、残りは○時間残っているから、この時間を勉強に使えるな」くらいで問題ありませんので、平日（部活有り/無し）、休日（部活有り/無し）のパターンで調べてみましょう

ここまでに、勉強のやり方、勉強で使う参考書/問題集、勉強できる時間を調べてきました。
次は、勉強する内容の優先順位を決めていきます。

①や⑥でもご説明しましたが、目標を達成するまでに勉強できる時間は限られています。
ただでさえ限られていて貴重な時間なのに、そこでどうでもいい内容ややらなくてもいい内容をやるのは非常にもったいないです。

時間が限られていて、さらにその中で目標を達成しないといけないので、③にもあるように、できないものをできるようにしなければいけません。

そのために、勉強を始める前に、勉強する科目や単元の優先順位などを決めてください。
ついつい得意な内容や簡単で解ける問題に手を出しがちですが、満足感を得るために勉強しているのではありません。
成績を上げて目標を達成しないといけないので、できないものを優先的に、時間をかけて勉強することを意識してください。

いよいよ最後のステップです。
勉強スケジュールを作成してください。

せっかくここまでしっかりできていても、スケジュールを作成しないことで、勉強が思うように進まず、目標のレベルまで引き上げられない危険があります。

よほど自己管理できる人でなければ、勉強の途中でだらけたり、休憩を取りすぎてしまいます。
⑦で決めた優先順位に従って、自分の勉強するスケジュールを決めて、そのスケジュール通りに勉強することを意識しましょう。

【ポイント】
○まずは週単位で勉強する内容を決めて、その後1日ごとの細かいスケジュールを作成する
○スケジュールで消えた勉強をやり終えたら、チェックをつける
→きちんと終わったかの確認をするため
○キチキチに決めすぎず、予備時間など少しのゆとりを持ったスケジュールを作りましょう
→途中で予想外のことがあると計画が大きく崩れるため